私とピアノファクトリーさんとの出会いは、もう10年ほど前に遡ります。たまたま仕事の昼休みに看板を見かけ「えっ、こんなとこにピアノ店が・・・!?しかも外国製!」と思い立ち寄ったのが縁でした。
ちょうどその頃、幼少の頃習っていたピアノを趣味で再開しようと思っていた矢先で、実家にある国産のグランドピアノを時々帰ったときに弾いていましたが、古いためか良い音が出ない。どんなに工夫して弾いてもいつもmfの音しか出ない。別のピアノ店で調整してもらったけどあまり変わらない。
そこで横田社長さんに勧められて
ベヒシュタインClassic118を触ってみると、まず鍵盤の重厚感にびっくり。音色や強弱のコントロールも国産グランド以上で弾いていて楽しい。他のベヒシュタインのアップライトピアノで迷いましたがバランスが良いとのことでClassic118に決めました。
国産グランドは引き取ってもらわなかったので同じ部屋で弾き比べてみると、
国産グランドがおもちゃのように聞こえたのを思い出します。
それから、毎年欠かさず社長さんに調律していただき9年ほど満足して弾いていましたが、ヨーロッパ製のグランドピアノも気になり始めたところ、営業の横田侑樹さんに勧められて今度はザウター160Alphaを購入。
これはClassic118以上にデリケートで指先の微妙な感覚がピアノに伝わりピアノと一体になれる感じです。ppどころかほんとに微かなpppも思うがままです。それに、弾けば弾くほど音が良くなりタッチも引き締まってきます。この辺はショールームでのちょっとした試弾ではわからないヨーロッパ製ピアノ特有のところで、自分好みの音に育てるという楽しみもあります。
このあたりからドイツ製ピアノの虜になり、今度はアップライトの最高峰ベヒシュタインConcert8が欲しくなり、どうせならカタログに載っているvavonaの特別塗装のということで・・・。幸いにもちょうどフランクフルトのメッセで展示される予定のものを押さえていただき短期間で自宅に納入していただきました。しかも椅子も同じvavonaにベヒシュタイン社で塗装していただきました。世界で一つしかない貴重品です。この特別塗装はカタログで見るより落ち着いた感じですが、中央の楕円形がレトロな雰囲気を醸し出し伝統工芸品のような趣があります。まさに、所有欲を満たす逸品です。横田侑樹さんを始めピアノファクトリーやユーロピアノの方々に感謝感謝です。
Concert8はClassic118以上に反応が良く鍵盤の戻りも速いので、鍵盤が指に吸いつく感じがハンパない。思いのほか鍵盤が軽く弾きやすいのはこの反応の速さなのかと実感しました。音はClassic118をより深く高貴にした独特なベヒシュタインサウンド。特に低音がズッシリしてこれから弾き込めば同価格帯のグランドピアノ以上の重厚感になると思います。
それと、防音ボックスをピアノファクトリーさんのブログで知り、いつでも弾けることと、もし転居しても移動できるということでピアノファクトリーさんにお願いしました。
ピアノファクトリーさんではピアノやピアノ関連の欲しいものは何でも揃うのでありがたいです。
技術を売るをモットーに社長さんの調律師としての腕はもちろんのこと、ピアノ店とは思えない小回りの利く侑樹さんの営業、良いものしか売らないピアノに対する真摯な姿勢にピアノファクトリーさんに任せておけばすべて大丈夫という安心感があります。
下手の横好きのド素人がこんな高価なピアノを2台も買ってしまって身分不相応でお恥ずかしい限りですが、これからもベヒシュタイン、ザウターともに調律を定期的にお願いしピアノライフを存分に楽しみたいと思います。